2014年6月23日月曜日

OpenCV 4

Contourとは等高線を指しますが、輪郭という意味もあります。
OpenCVではcontourを輪郭情報という意味で使用しています。

cv2の中にはfindContoursというcontourを計算する関数があります。
つまり、画像から輪郭を抽出することができます。
たとえば、
ret, thresh = cv2.threshold( imgray, 127, 255, 0 )
c = cv2.findContours( thresh, cv2.RETR_TREE, cv2.CHAIN_APPROX_SIMPLE )
とすることによりimgrayの画像を閾値処理して輪郭抽出します。

ただし、imgrayというのは2値化された画像で、通常のカラー画像を入れるとエラーになります。
カラー画像imを2値画像gimに変換する場合は、
gim = cv2.cvtColor( im, cv2.cv.CV_BGR2GRAY )
とします。


contourを描画する場合、
cv2.drawContours( im, c, -1, (0,255,0), 3 )
とすると緑色で輪郭情報cを画像imに描画します。

輪郭情報を最小の長方形領域に納める場合
x,y,w,h = cv2.boundingRect(c)
とします。
この長方形領域は
cv2.rectangle(im,(x,y),(x+w,y+h),(0,255,0),2)

とすることによって描画できます。



以上を踏まえて、
WEBカメラから取得した画像から輪郭を抽出して描画するプログラムを作ってみました。
ENTERキーを押すと終了します。


import cv2
import numpy as nmp

cv2.namedWindow('CAMERA')
v = cv2.VideoCapture(0)
v.grab()
im = v.read()

### to binary
gim = cv2.cvtColor( im[1], cv2.cv.CV_BGR2GRAY )
### thresholded
ret, thresh = cv2.threshold( gim, 127, 255, 0 )

c = cv2.findContours( thresh, cv2.RETR_TREE, cv2.CHAIN_APPROX_SIMPLE )
for i, cc in enumerate(c[0]):
 cv2.drawContours( im[1], cc, -1, (50*i/255,255,i%255), 3 )
 print '%d,255,%d' % ( 20*i/255, i%255)


cv2.imshow( 'CAMERA', im[1] )
cv2.waitKey(0)


ラボの画像から輪郭抽出してみました。

たくさんの小さい輪郭ができてしまいました。
実際に使う場合は、いかにして目的とするものの輪郭を計算するかという工夫が重要だと思います。

2014年6月9日月曜日

フラクタル 第4回

フラクタルシリーズの4回めです。

今回も、マンデルブロのアレンジを作ってみました。
ただ、毎回関数を別に作るのは無駄なので、P乗で一般化してみました。
つまり、

z(n+1) = z(n)**p + c
z(0)=0

とした時のcと最終のzの値を出力します。


import numpy as np

def makeMandelbrotP( itrn, p=2, n=100, xrange=None, yrange=None ):
if xrange == None:
xrange = (-2.5, 2.5)
if yrange == None:
yrange = (-2.5, 2.5)
r = np.random.uniform( xrange[0], xrange[1], n) + 1j*np.random.uniform( yrange[0], yrange[1],n)

c = r.copy()
z = 0
for i in range(itrn):
z = z**p + c
return c, z

今回はp=4として4乗にした時、このzの値が発散しているかどうかを複素平面上に表示しました。


予想通り、120度の回転対称です。
前回の3乗で180度対称だったので、p乗で306/(p-1) 度の回転対称になるものと想像できます。
この図は16回の繰り返しです。


繰り返し回数については、8回ぐらいでだいたいフラクタルっぽくなります。


繰り返し2回

繰り返し3回

繰り返し4回

繰り返し5回

繰り返し6回

繰り返し7回
繰り返し8回
という感じです。
一枚あたりのデータ量が多く、リスト内表記を使うとメモリアロケーションのエラーになるので、
仕方なくforループを使いました。
通常書類作成用に使っているPC(Core2Quad 2.4GHz)で、上の画像作成時間は一枚あたり6分位かかりました。






2014年6月6日金曜日

pythonからsqlite(DB)の使用

今日はsqliteの話です。
簡単なことしか書いていませんが、しばらく使わないと手順を忘れてしまうこともありますので自分自身の備忘録です。


シミュレーションや分析で、パラメータが多いとデータの管理に手間がかかります。
一度のシミュレーションデータが膨大な場合もどのように保存するかで後々の分析の効率が悪くなったり問題が起こったりします。

一度のシミュレーションにかかる時間が長い(1日とか)と次にどのパラメータでシミュレーション(または分析)をするべきか悩むことがあります。
また、観点を変えて分析をしてみたいと思ったときに、データがそろっているとは限りません。判断をするために足りないデータが何なのかを知る必要があります。


そこで、データの管理のため、データベースを使うと便利なことがあります。


python2.6では標準モジュールとしてsqliteが入っています。
sqliteはフリーのデータベースです。

使い方は


データベースに接続
c = sqlite.connect( 'hogehoge.db' )

切断
c.close()

SQLクエリ送信
sql = 'create table ccc ( iteration integer, realpart float, imagpart float );'
c.execute( sql )

結果受信
sql = 'select * from ccc'
cc = c.cursor()
for r in cc.execute( sql ):
   print r

という感じで使います。

大事なのが、コミット
c.commit()
です。

とりあえずは「これで保存します」の意味だと思って下さって構わないと思います。
これがないと保存されません。

SQLに関してはネット上を検索すればわかりやすいサイトがたくさんあると思いますので、そちらに任せます。